一九八一年、八月五日。非行少年小此木次郎は行きずりの少女を追いかけ、妇女暴行未遂でブタ箱に入れられた。次郎はそこで、无銭饮食の中高年たちに出会う。彼らは自分たちを独立国〈ヤマタイ国〉の国民と称している。翌朝、それぞれに釈放されるが、次郎は彼らのことが気になり、お手伝いのタミ子とヤマタイ国を探した。何とそこは、蒸発中の次郎の父が彼らに无偿で提供していた家作で、母が立ち退きを迫っていた。そこへ乗りこんだ次郎は、敌の身内であることがバレて、スパイは死刑と宣告されるが、帰化を条件に许される。かくして、おかしな共同生活が始まるが、老人たちに、十八歳の少年は宇宙人のように见える。やがてヤマタイ国は次郎の母、小此木家に宣戦布告する。その顷、ヤマタイ国の家の下に不発爆弾が见つかった。そこへ、保険金杀人事件を追う老刑事と若い刑事、関西から来た杀し屋が络み、少年と彼らが出会った十日目の八月十五日、不発弾が爆発、ヤマタイ国はフッ飞んでしまった。そして、领土を舍てたヤマタイ国の国民は、流浪の旅に出発した。